ミレニアム鍛造とは

鍛造美を支える 「ミレニアム鍛造®」の技術

中世・イコノグラフィク・リング
(イギリス)

ギメル・メメント・モリ・リング
17世紀(フランス)

ヘレニズムのゴールド・ティアラ
紀元前2世紀(ギリシャ)

COPY RIGHT ©︎ Albion Art Jewellery Institute

これらの作品は今から500年以上も前につくられたものです。いずれも金など貴金属を道具で叩いて鍛える鍛造という技術を用いています。専用の道具を駆使し、思い描いた形を削りだし、形を整えて仕上げます。

鍛造技術を使ってつくられたジュエリーは地金が鍛えてあるため大変丈夫であり、高度な職人技術によって高い精度で複雑なデザインを削り出されているので見た目も良く、目を奪われるような美しさが感じられるのが特徴。長い長い年月に耐えられる、そして世代を受け継いで愛されるモノづくり。これらの作品は、これからも後世に受け継がれ続け、さらに数百年に渡って愛されていくことでしょう。まさに千年の時を超えていく“ミレニアムジュエリー”です。

現代のジュエリー製造においては、コストパフォーマンスを重視した製造法(おもに鋳造製法)が主流となっていて、残念ながらこうしたミレニアムジュエリーの技術は失われつつあります。値段は安いけど、百年、千年はもたない。後世に受け継ぐことが難しい。そのようなジュエリーがあるのも事実です。

素 SO はミレニアムジュエリーのモノづくりを継承し、現代のテクノロジーによって発展させました。手間はかかるかもしれませんが、お客さまに一生モノの、本当に良い指輪を身につけていただきたい。そんな想いでミレニアム鍛造®という技術を選び、探求を続け、私たち独自のアレンジを加えてまいりました。

最先端の材料科学でつくられた地金を、高圧プレス機によって徹底的に叩いて鍛えます。そして最先端の加工機器によって、素 SO の独特で美しいデザインを100分の1mmの精度で削り出します。

最後に熟練クラフトマンの腕の見せどころです。ダイヤ留めをし、研磨をして輝きを与える。こうして、現代のテクノロジーと卓越した職人技能、そして鍛造製法史上最高レベルの硬度と強度が支える鍛造美が完成するのです。

デザイン面でも技術面でも、伝統と新しいものを融合。過去から現在、そして未来。時を超えて普遍に輝いていく「ミレニアム鍛造®」のジュエリー 素 SO が現代に誕生しました。

「ミレニアム鍛造®」について

一般的に普及しているジュエリーの製法「鋳造(ちゅうぞう)製法」とは?

一般的に普及しているジュエリーは鋳造製法(キャスト製法とも呼ばれています)でつくられています。高温で溶かした地金を型に流し入れ、そのまま冷却することで指輪のかたちを作り出す製法です。水を形に入れて氷を作るイメージが近いかと思います。

製造工程がシンプルで大量生産に適していて、かつデザインの自由度も高いという利点があります。その一方で溶けた地金を固めるだけなので、材料欠陥もときおり見られ、加工精度もあまり高くありません。また地金が鍛えられていないので硬度が低く、強度も弱くなってしまいます。鍛造と比較すると変形しやすく、傷が目立つようになってしまうため、長年使用するのには不向きになります。

低コストでデザインの幅は広いですが、一生モノの指輪としては若干スペック不足と言えます。

鍛造(たんぞう)製法とは

鍛造製法は、太古に王族などの宝物としてつくられたジュエリーや、江戸時代からの刃物や武具、金物などに用いられてきた製法です。刀鍛冶の火花が飛び散るような熱した金属をハンマーで叩いて延ばしたりかたちづくったりする。まさにこれが鍛造です。ジュエリーの「本来の創り方」ともいえるでしょう。

材料となる地金の板を叩いたり、延ばしたり、曲げたりすることで金属が鍛えられます。さらに特殊な道具で削り出しながら成形するという特徴があります。手間とコストはかかってしまいますが、鋳造(ちゅうぞう)製法では得られない高い強度と靭性をもつ製品が作り出されます。

値段は鋳造のものよりも高価になってしまいますが、強さと美しさが長持ちし、一生モノとして使え、後世に受け継ぐこともできます。

鍛造の中の鍛造
「ミレニアム鍛造®」とは?

素 SO の製法である「ミレニアム鍛造®」も鍛造技術の一種です。従来の鍛造の利点である高い耐久性はそのままに、さらに素 SO 独自のアレンジを加えています。

この道30年以上の経験を持つ熟練技能士たちが、最新テクノロジーと卓越した達人の手ワザを組み合わせて築き上げた、世界最先端かつ最高峰のジュエリー鍛造技術です。

「ミレニアム鍛造®」という名前には、所有者の一生に寄り添い、さらに世代を超えて大切にされる一品をご提供したいという私たちの想いが込められています。

通常の鍛造に加えて、以下のような特長があります。

ミレニアム鍛造®の特長①
世界最高水準の強度と硬度

素 SO に使われている地金は最先端の材料科学を用いて独自に配合されたプラチナ合金を用いています。さらに、これを何種類もの特殊な圧延機や高圧プレス機を用い、通常の鍛造と比較しても数倍の圧力と回数を、手間ひまをかけながら叩いて徹底的に地金を鍛えています。その結果、これまでの鍛造技術ではなし得なかった世界最高水準の強度および硬度を実現しました。一般的な鋳造で作られた指輪の2倍の硬度と4倍もの強度、他社の鍛造品と比較しても圧倒的に耐久性がアップしています。日常使いでも欠けたり傷がついたりしにくく、シーンを選ばず安心して身につけ続けることができます。

Pt950 硬度 強度
一般的なキャスト 116.07HV 11.14Kgf
他社鍛造 190.83HV 33.75Kgf
ミレニアム鍛造® 240.20HV 40.31Kgf

*強度は幅3mmのリングを圧縮試験により変形させたときの社内基準による計測値です(注1)

ミレニアム鍛造®の特長②
これまでの鍛造では不可能だったデザインを実現

最先端コンピューター制御の切削加工機器を何種類も組み合わせて、時間をじっくりとかけることで高精度の削り出しが可能になりました。これまでの鍛造技術では不可能だった細部にこだわったデザインの表現を可能にしています。鋳造と比較して硬度や強度は高いけど、デザインの自由度が低いという鍛造の弱点を克服。まさに、これこそがミレニアム鍛造®の真骨頂。複雑できめ細かい、思わず息を飲むような装飾を施すことが可能となりました。見た目の面においても長く使え、愛し続けるジュエリーとなっています。

ミレニアム鍛造®の特長③
熟練の職人による丹念な石留め

地金や装飾の美しさと宝石の輝きがあってこそ、はじめてジュエリーの美しさが完成します。しかしながら、鍛造技術でつくられた高水準の硬度をもつ地金は、その強靭さ故にダイヤモンドなどの宝石を留めるのは至難の業です。大量生産ができないこの困難な仕事を、鍛造一筋で特殊技能を極めた熟練工がひとつひとつ、時間と手間をかけて丁寧に石留めします。これだけ技術が発達しても機械ではできない。熟練クラストマンの手作業だからこそ実現できます。こうして素 SO の洗練されたデザインが完成するのです。

ミレニアム鍛造®で世界最高峰の美しさと強さを手に入れた素 SO

一般的な鋳造指輪の弱点である強度や硬度の低さを乗り越えた鍛造技術。さらに、それに磨きをかけたミレニアム鍛造®と熟練クラフトマンの技術によって、複雑なデザインや石留めを実現。
素 SO は美しいだけではない、強いだけではない。デザイン性も、耐久性も、石留めの確かさまでも、すべてを手に入れた、世界最高レベルのジュエリーです。

デザイン性の高さ 耐久性 材料欠陥 石留め
鋳造
鍛造
ミレニアム鍛造®

スクロールしてご覧ください

伝統と最先端を融合した技術とセンス、そして熟練クラストマンの仕事とデザイナーの想いによって生み出される作品。ぜひ、手にとって、目で見て、その質感と美しさを確かめてみてください。

ジュエリーと素材の歴史

ジュエリーは人類のアミュレット(お守り)

地球上の各地に独自の文明(エジプト文明、インダス文明、メソポタミア文明、ギリシャ文明など)が誕生したといわれる紀元前8000年~紀元前2000年ごろ、各文明の首長たちはおたがいとはまったく独立に、かつ独自にジュエリーを作り始めていました。
それらのジュエリーは必ず決まって「ゴールドと天然宝石」の組み合わせだったのです。宝石のラテン語の語源“Gem”とは、「砕く」という意味。
美しいのにとても固い「宝石」が、「敵を砕き、我が身を護る」と信じられていました。
たとえばメソポタミア文明では病役を癒すお守りとされ、宝石の種類ごとに治療効果があったと信じられていました。

古代文明の時代には、鉄などを鉄鉱石から精錬抽出する科学技術はありませんでした。しかし、ゴールドはとても「安定している元素」でしたので、化合物になることなく、たとえば川床の砂金などのように、「ゴールドそのもの」として存在していました。精錬などの科学技術は必要なく、しかし集めるのに手間ひまがかかり、大変希少ではありましたが美しく輝きながら自然の中に存在していました。その輝きと希少性に、太古の人々は憧れとともに奇跡や畏怖をも感じていたのでしょう。

ゴールド(あるいはプラチナ)などが本当に「奇跡の元素」であることは、最新の天文学・物理学によってほんの数年前についに解明されました(ご興味のある方はこのあとの「プラチナ(白金)とゴールド(金)奇跡の誕生物語」をご覧ください)

「宝石」と「ゴールド」で作られた「ジュエリー」。それはお守りとして、護符として、財産として、繁栄の象徴として、二人の出会いの記念として、人類のDNAに刻み込まれている「本能」に近いパワーを、最初から持っていたと思われます。

プラチナ(白金)とゴールド(金)奇跡の誕生物語

素 SO の基本材料はプラチナとゴールド。
色味は違えどその美しさは、地上の金属の中で群を抜いていることは誰もが認める事実でしょう。
そしてその美しさはあたかも永遠のように感じられます。
プラチナとゴールドは、この地球上において「イオン化傾向」という性質が最も安定しています。
それゆえ変色(化学変化)に非常に強いので、いつまでも美しいのです。
同時にこれは金属アレルギーを起こしにくい素材であることも意味しています。
しかし素 SO はそれだけの理由でこれらを基本材料にしているのではありません。

  

ジュエリーは古来よりアミュレット(お守り)として作られ大切にされてきたものです。 実は、プラチナやゴールドには、所有者を「お守りする」にふさわしい「奇跡」の誕生ストーリーがあったのです。それはニュートロンスターという奇跡の星がふたつ、奇跡のようにつがいになりそして宇宙最大級の輝きと共に合体、そしてプラチナとゴールドが誕生したのです。

~最新科学が解明した「宇宙の奇跡」~

プラチナとゴールド 誕生の瞬間

最新の天文学と物理学により、プラチナとゴールドが「宇宙の奇跡」とも呼ぶべき宇宙の大事件によって創り出されたことがわかってきました。このあとの「奇跡の誕生物語」にすこしだけお付き合いいただければと思います。

太陽のような燃える星を「恒星」と呼びます。恒星は大きさやタイプによりますが、最初は水素(H)やヘリウム(He)などの「軽い元素」が宇宙空間のある一点に大量に集まってきて、その中心において核融合が始まることで「燃え」はじめます。そして徐々にリチウム(Li)ケイ素(Si)、ナトリウム(Na)、鉄(Fe)などの「少し重い元素」が恒星内で作られていきながら数億年から数十億年燃え続けます。その中で、太陽よりもはるかに大きいタイプの恒星は数億年燃えたあとの最後に寿命を迎えます。そのときに「超新星爆発=スーパーノヴァ」という大爆発が起きます。その爆発の中で、こんどは鉄(Fe)よりも重いたくさんの種類の元素が作られます。われわれの身体や身の回りの物を形づくる元素の多くは、このように燃える恒星の中で作られ、そして「スーパーノヴァ」とともに宇宙に拡散していったのです。鉄よりも重いプラチナやゴールドも、この「スーパーノヴァ」の中で生まれ、そして宇宙に広がっていったのではないかと、かつては言われていました。

ところが近年の最新理論によると、プラチナやゴールドなどのかなり重い元素は、その理論でシミュレーションしても計算しても、「スーパーノヴァ」では作られそうにない、ということがわかってきました。

では、プラチナやゴールドはこの宇宙のどこでどうやって合成されたのでしょうか?
これが天文学において長年の謎でした。
しかし、最新の天文学と物理学とがその謎をついに解明したのです。

太陽よりもちょっとだけ大きい恒星は、寿命を迎えると「中性子星(ニュートロンスター)」という、とてもとても重い星になります。(それよりも重い星が寿命を迎えるといわゆる「ブラックホール」になります)
このめずらしい星「ニュートロンスター」が2つ、宇宙で出会い、お互いを重力で捕まえて月と地球のようにお互いにぐるぐると回ることがあります。これを「連星中性子星(連星ニュートロンスター)」といいます。この連星は何百万年、何千万年もかけて、お互いがだんだんと近づいていき、最後にはお互いに合体して大爆発をします。この大爆発は「キロノヴァ」と呼ばれます。
「キロノヴァ」の中で、ある反応(これは「R過程」と呼ばれます)が起きて、その中でたくさんの鉄(Fe)より「重い元素」がつくられます。プラチナとゴールドもその中で作られるだろう、と最新理論ではそのように推測されました。

我々の地球がそのなかにある銀河(天の川銀河)には約1000億個の恒星があるといわれています。その銀河の中でもこの「キロノヴァ」は、数百万年に1回か2回程度しか起きないといわれています。そんな途方もなくめったに起きない宇宙の大事件「キロノヴァ」の中でしか、プラチナとゴールドはきっとできないだろう、というのです。

2017年8月、ついにアメリカの最新鋭の観測器が、はるか1億3千万光年かなたで起きた実際の連星ニュートロンスター合体を検出しました。すぐさま、世界中の天文学者たちが協力して、それにともなう実際の「キロノヴァ」をくわしく観測していきました。 そしてその観測によりついに、プラチナとゴールドが「キロノヴァ」の中で誕生している証拠が確認されたのです。

めったに生まれることがないニュートロンスターが、奇跡のように誕生して、そのニュートロンスターが二つ、広大な宇宙空間で 奇跡のように出会って、そして広大な銀河宇宙で数百万年に一度しか起きない、「奇跡の合体」が起きたのです。宇宙の奇跡の連鎖が生んだ「奇跡の元素」。
それがプラチナとゴールドなのです。

アミュレット(お守り)としてのジュエリー。
奇跡の星ニュートロンスターが二つ、奇跡の出会い
宇宙最大の輝きとともに誕生したプラチナとゴールド。
その秘められた美しさ・強さを史上最高レベルで解き放つミレニアム鍛造®技術。
おふたりの奇跡の出会いの証(あかし)として、これ以上にふさわしいジュエリーは宇宙に存在しないでしょう。